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イベントレポート:つなげよう、ごみを生まない『知恵』#7

  • 執筆者の写真: kurunkyoto
    kurunkyoto
  • 18 時間前
  • 読了時間: 4分

グループトークでは、会場全体のトークでは語り切れなかった多くの意見が出ました。その中には、これからの社会や暮らしを考える上で、ヒントになるものがたくさん。ここでは、どんな声があったのか、ざっくりとカテゴリーごとに分けて共有します。


私たちはどう変われる?:個人の意識・行動篇

消費者としてできること

  • 過剰包装を断る勇気を持ちたい。

  • 衝動買いをやめ、ごみにならない買い物を心がけたい。

  • プラスチックを避ける選択を積極的にしたい。


工夫・アイデア

  • 折りたたみできる容器など持ち運びしやすいものを活用。

  • 容器を自分好みにして持ち歩きたくなる工夫を。

  • マイ容器文化がもっと浸透する仕掛けがほしい。


暮らしの中での取り組み

  • ごみの出にくい生活設計を意識した暮らし方へ。「正しく捨てる」より「捨てるものを生まない」選択。

  • 近所でリユースが当たり前になるような商いのモデルが必要。

  • 地域の人とつながり、地域でできることを増やしたい。


くるん京都主催のマイ容器ピクニックも、体験が変化につながると信じて継続中
くるん京都主催のマイ容器ピクニックも、体験が変化につながると信じて継続中

社会を変えるために何ができる?:行政・制度篇

規制や仕組みの見直し

  • 店頭販売する商品の包装をやめるルールが必要

  • 市が企業にパッケージ削減を働きかけてほしい


補助金制度の充実

  • 包装なしでの販売やリユース容器活用に対する補助金

  • 洗浄施設を整えるための支援


統一容器・インフラの整備

  • テイクアウトのリユース容器の返却システムの全国展開を。


事業者や行政による啓発と巻き込み

  • 自治体による企業教育の実施

  • リユース容器導入する企業への市からの支援


社会を変えるために何ができる?:文化・マインド篇


「当たり前」を見直す

  • 「袋に入れる」「パッケージで売る」ことが本当に必要なのか。

  • 「ごみを生まない暮らし」の前提として、“社会の空気”や“共通認識”を変えていくことが必要。


寛容な社会への希望

  • 小さいことを気にしない社会にしたい。

  • 多少の不便や見た目を許容する空気を。

  • ごみ=資源の意識づけ。もっと“ごみじゃない”ことが伝わるように。


情報共有・学び合い

  • 正しい知識を得られる機会を増やしたい。

  • 小さい頃からごみのことを学ぶ機会がもっとほしい。

  • 学校だけでなく、家族や地域で話せる場があるといい。


こうやって集まった声を眺めると改めて、みなさんの中には、それぞれの生活実感に根差したリアルな想いが、語りきれないほどにあるんだろうな、と感じます。


会場では、「ゼロウェイストって素敵だけど、現実的にそこまでやれる人ばかりじゃない」という声もありました。忙しい育児や介護の最中にある人、身体が思うようにならないハンディを抱えた方にとって、エコな選択肢が負担にならないような仕組みづくりも重要だという視点。誰かの「できなさ」に罪悪感を与えるのではなく、新しい当たり前や選択肢をつくっていくことで、着実に「地球1個分の暮らし」へと向かっていく。


そのためには、いま困っている「躓き」や「戸惑い」をひとりで抱え込むのではなく、他の人とシェアして、新しい知恵につなげていくことも大切なのかもしれません。そして今回のイベントのなかで、少しでもそんなつながりや気づきが生まれたのなら、とてもうれしく思います。


気づきのきっかけづくりにアートの力を活かしたい、と、独自の展示もはじめています(展示場所は随時募集中!)
気づきのきっかけづくりにアートの力を活かしたい、と、独自の展示もはじめています(展示場所は随時募集中!)

私たちがつくる「当たり前」

さて、7回にわたってお届けしてきたイベントレポート、いかがだったでょうか?


ここで語られた声から、自分の暮らしに持ち帰りたいアイディアやヒントを見つけ出した方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないかと思います。そこで提案です。よければ少しだけ勇気を出して、その気づきを、周りの方にお話ししてみたり、小さな実践につなげてみるのはどうでしょう。


社会のかたちを帰るのは、いますぐにできることではありません。でも、自分の今日を変えることは、いまこの瞬間からできます。そして何より、動くこと、体験することはたのしい。その喜びの積み重ねが、きっと、私たちの社会に新しい「当たり前」を呼び込んでいく原動力になるのだと、今回の会を通して、そんなことを思いました。


それでは、機会があれば、またどこかで。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


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