top of page

イベントレポート:つなげよう、ごみを生まない『知恵』#3

  • 執筆者の写真: kurunkyoto
    kurunkyoto
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:18 時間前

梅田さんのお話のあとには、Q&Aタイムを設けました。以下には、そこで上がった質問や会場からの声を取り上げます。


Q:商品はどうやって選んでいますか?

A:基本的には環境負荷が少ないものを選ぶというのが前提で、特に野菜は持続可能な農業をされているところから仕入れることを重視しています。輸入品については、フェアトレードオーガニック認証のあるものが基準になることも多いですが、最終的にはメーカーさんと直接話して、納得できるかどうかが決め手になります。


たとえば野菜なら「パッケージなしでドサッと納品してもらえますか?」というふうに交渉をします。最初は新聞紙に丁寧にくるくる巻いて、テープで留めてくれる農家さんもいたけれど、「テープは剥がすのが大変なんでやめてもらっていいですか?」とお願いして、今ではゆるっと新聞紙をかぶせるだけという、シンプルな納品スタイルになっていますね。


一方で、調味料系やスナック菓子系は難しいところが多くて、湿気や油分などの関係で、賞味期限の設定を変える必要もあったりするので、メーカーさんと細かくやり取りしながら進めています。気に入った商品でも「パッケージじゃないと無理」と言われたら仕入れを断念することもあります。


当たり前は国によってさまざま。こちらはハワイの様子。
当たり前は国によってさまざま。こちらはハワイの様子。

Q:野菜の鮮度はどうやって保っていますか?

A:当初はスタッフも野菜の扱いに不慣れで苦労しましたが、実験と経験を重ねることで、それぞれの野菜に合った保存方法がわかってきました。おかげで、今ではピチピチの状態で出せています。


Q:量り売りは手間がかかるから客単価が下がるんじゃないですか?

A:そうですね、客単価は下がります。他のスーパーが200g単位で売っている商品も、斗々屋では20gから買えますから。たとえば近所の人が「オクラ3本だけ」とか、そんな風に本当に必要な分だけを買っていくスタイルなので、お客さんにはメリットが大きいけれど、売上としては低くなるというのが実際のところです。


Q:まとめ買いしたい時に安くなる仕組みがあるといいと思うんですが、どうでしょう?

A:業務用の卸では1キロ単位で割引をしているけれど、一般の家庭でそこまで買う方は少ないので、今のところはやっていないです。


Q:買い物のとき、どれくらいの量でいくらになるかイメージできないから、たくさん買うのを躊躇してしまうのですが……

A:秤に乗せた時点で値段が出るようになっているので、不安だったら一度乗せてみて、量を減らしたり増やしたりしてもらって大丈夫ですよ。戻す分はキッチンで使いますし、遠慮なくどうぞ。


デポジット容器の Uber Eats が上手くいってるのも、ご近所さんパワー
デポジット容器の Uber Eats が上手くいってるのも、ご近所さんパワー

Q:開店から3年半で、どんな変化がありましたか?

A:一番大きいのは、京都在住のお客さんが増えたことですね。最初は全国から「一度来てみたかった」と足を運んでくださる方が多かったですが、最近はリピートできてくれる地元の方が少しずつ増えてきました。

とはいえ、10人来てくれても、本当に深く通ってくれるのはそのうち1人くらい。1回来ただけじゃ、「ごみが減った」という実感も持ちにくいと思います。でも、月に3回くらい来てくれたら実感できるかも、と思って、リピーターを作ろうと意識しています。


コメント:斗々屋でお買い物するのはゲームみたいで楽しいです。私たちは夫婦で訪れるんですけど、「どこまでごみを減らせるか」ゲーミフィケーションの感覚で取り組んでいます。

それで、これはリクエストなんですけど、歯磨きタブレットも量り売りしてもらえたら嬉しいです。

A:ありがとうございます。残念ながら、日本では法律の関係で、肌に触れるものの量り売りは難しいんですよね。だから、シャンプーは自社製造で対応してます。

どうしよう、歯磨き粉も作っちゃおうかな(笑)


Q:冷凍弁当が気になるんですけど、どこで買えますか?

A:基本的には個人向けにオンライン販売をしていて、全国配送も可能です。店頭でも1個から買えますよ。冷凍弁当は、特に子育て中の方や、忙しい生活の中でもごみを減らしたいという人にとって、便利な選択肢になっていると感じます。


 ≫  ≫

Comments


bottom of page