2022年2月5日3 分

量り売り需要調査まとめ 前編:量り売りの魅力

最終更新: 2022年7月23日

「量り売り店が増えるといいよね」という声を耳にすることはあるけれど、実際のところ、量り売りにはどんなことが求められているのだろう?
 
量り売りを広めるために、どんなことができるのだろう?
 

 
そんな素朴な疑問から、筆者は以前、Twitter 上で量り売りについてのアンケートを実施したことがあります。
 

「量り売りショップ潜在需要調査」結果報告:前篇
 

そしてこのアンケートの結果が、くるん京都の活動を始めるきっかけにもなりました。
 
今回はそんなアンケート結果の一部をご紹介します。


 

量り売りのメリット

まず聞いてみたのは、量り売りに対して感じている・期待しているメリット。
 
この項目には、300名の方が回答くださいました(複数回答可)。
 

 
それでは実際、皆さんは量り売りのどんな点に魅力を感じているのでしょう?
 
多かった理由から順番に見ていきましょう。
 

1. 容器包装などのゴミを減らせる(290人:97%)

まず多かったのは、ゴミを減らせるからというご意見。
 
ゴミの多さが気になり始めたきっかけは、人それぞれ。

  • 初めての一人暮らし

  • コロナ禍でのテイクアウトの増加

  • 捨てる手間

  • ゴミ袋代の高さ などなど……

しかし、プラスチック製の食品包装の多さに困っているという点は、多くのコメントで共通していました。
 

 
ちょうどこのアンケート結果を集計していた頃、ナショナルジオグラフィックでこんな記事が出ていたことも思い出されました。
 

世界の漂着ごみ、食品包装用プラスチックが最多に
 

2. 必要な分だけ購入できる(234人:78%)

次に多かったのは、必要な分だけ購入できるからというご意見。
 
少量からの試し買いも、大容量のまとめ買いも、量り売りなら思うまま。
 
これにより、無駄な出費や食品ロスが抑えられるのも、嬉しい点です。
 

 
しかしその裏で、お店側の廃棄が増えてしまっては本末転倒。
 
この問題点については、こんなコメントが寄せられました。

“全商品を量り売りにすることが難しいとしても、(中略)既存のお店でしたら主力商品だけを量り売りにするところから始めていただければリスクも低いのではと思います。”

くるん京都の「無包装や持参容器で買える商品がひとつでもあるお店には、どんどん参加頂こう」というコンセプトは、このご意見から影響を得ている部分が大きいです。
 

3. こだわりの商品を取り扱っていそう(99人:33%)

続いて多かったのは、こだわりの商品を取り扱っていそう、というご意見。
 
実際、量り売りの専門店はやはり環境に配慮したお店が多く、オーガニックやフェアトレードなどの、こだわりの品が並んでいることが少なくありません。
 

 
ただ、このことには魅力を感じる人がいる反面、敷居が高そう、値段が高いと利用しにくい、といったコメントも多く寄せられました。
 

 
しかし、くるん買い物マップには、量り売り専門店ばかりではなく、ごく普通のお店もたくさん登録くださっています。
 

 
ちょっとお高くても、その価値がある商品を生活の中に迎え入れたい時もあると思います。
 
お手頃な価格の商品を、身近なお店で購入したいこともあると思います。
 
しかもなるべくなら、包装ゴミを出さないで。
 

 
そんなお買い物を、少しでもお手伝いできれば。
 
それが、くるん京都で活動する私たちの思いです。
 

4. その他

その他で面白かったのは、「詰め替えの手間がないから」というもの。
 
確かに、自宅で普段から保存に利用している容器でお買い物できれば、そのまま収納できて手間要らずですね。
 

 

 

以上、量り売りの魅力は、十分に伝わったでしょうか?
 
次回も引き続き、くるん京都のアイディアの元になったアンケート結果をご紹介していきたいと思います。
 
どうぞお楽しみに。
 

筆者:むるま