2021年12月10日2 分

再生紙に込められた平和への祈り

最終更新: 2022年7月23日

くるん京都のチラシに使われている紙は、普通の紙とはちょっと違います。
 
紙吹雪のような様々な色彩が散りばめられた、やさしいオフホワイトの紙。
 
実はこれ、千羽鶴を使って作られた「平和おりひめ」という特別な再生紙なのです。

「平和おりひめ」の故郷は、広島にある平和記念公園。
 
みなさんはここにある、原爆の子の像をご存知でしょうか。
 
少女が空高く折り鶴を掲げるこの像は、1958年、原爆による白血病からわずか12歳の若さでこの世を去った、佐々木禎子さんを悼んで作られたものです。

禎子さんは生前、病からの回復を願って、病床でたくさんの折り鶴を折り続けました。
 
そんな彼女をモデルとした原爆の子の像には、禎子さんの死を悼んで、そして何よりも、平和への祈りを込めて、毎年たくさんの折り鶴が寄せられています。
 
年間に集まる折り鶴は、約一千羽(約10t)。
 
広島では現在も、約100tの折り鶴が保管されていると言います。

これらの折り鶴に込められた平和への願いを、形を変えて多くの人に伝えていきたい。
 
そんな思いから作られたのが、折鶴再生紙「平和おりひめ」です。

くるん京都のチラシをお手に取った際にはぜひ、そこに踊る色彩の一つひとつに込められた、多くの人のやさしい祈りを、感じ取ってみてください。

*本文の執筆にあたっては、「平和おりひめ」公式サイトを参考にさせていただきました。

http://heiwaorihime.sakura.ne.jp/

筆者:むるま